ベトナムで「JAPAN」という単語が持つ意味
ベトナムに来て強く感じることの1つが、
「日本のブランド力と信頼度はマジで半端ねえ」ってこと。
「JAPAN 〇〇」という看板をよく見かけるけれど
ベトナムの街中では、「JAPAN LAUNDRY」だったり「JAPAN BEAUTY」だったり、「JAPAN 〇〇」と銘打った看板を見かけることが多い。
そういう看板を見かけると、なんとな~くではあるけれど"クオリティが高いんだろうな~"、"品質が良さそうだな~"という印象を受けるのは、きっと私だけではないと思う。(実際はベトナム人が経営している、日本と全く関係のないお店だったりすることもあるのだけど‥笑)
つまりは、「JAPAN」とか「JAPANESE」っていう単語が「品質の良い」っていう形容詞と同義で使われているんだよね。
本来はただの国名でしかない単語が、形容詞に変わって、しかも"高品質"とか"安心安全"という意味で使われているのって、とっても凄いことなんじゃないかなあ~とつくづく感じる。
もちろん「JAPAN」以外の国名でも、それぞれの国が持つ印象が形容詞に変わって使われていることはあると思う。でも、それが「高品質」とか「安心感」といった精良な意味を所有しているっていうのは、日本のとっても素敵な、誇るべき部分じゃないかなあと思うのです。
"日本人である"という信頼
話はちょっとズレるかもしれないけど。
ベトナムは親日国だからなのだろうけど、「日本人」というだけで凄くみんな友好的に、優しく接してくれる。
街中を歩いていると見知らぬ人が「nhat?(ベトナム語で日本の意味)」とか「japan?」って笑顔で話しかけてくることも多くて、更にはご飯をごちそうしてくれることまであって。
飛び込み営業のときも、突然の訪問でも追い払われたりはせず、とりあえず話は聞いてもらえたり。(これは日本人だから、なのかどうかは分からないけれど)
印象的だったのは、バイクの駐車券をなくしてしまって監視員のベトナム人男性と結構ゴタゴタしたとき(ベトナムはバイクの駐車に関してのルールはなぜか厳しい)、最終的に「お前、日本人か?」「ア、ハイ‥」「じゃあ、行って良い」みたいな感じになって開放してもらえたこと。笑
こんな風に、日々の生活のなかで「日本人」っていうだけで信頼が担保されているんだなあ、っていうのを感じる場面がとても多いんです。
そしてその時に思うのが、これはひとえに先人たちが作り上げてきてくれた信頼や"日本人像"のお陰だなあ、ということ。
自宅近くのビアホイで見知らぬベトナム人とお酒を飲み交わし、結果おごってもらった時の一枚。ちなみに言葉は通じない。笑
私は日本人として目の前のベトナム人の人たちに何もしてあげられないし、してあげたこともないのに、ただただ「日本人である」という事実ただそれだけで、すごく親切にしてもらえるし、信頼してもらえる。
これって、すごいことじゃないですか?
それは、YAMAHAやHONDAに代表される、ベトナム人の生活に欠かせない製品を提供する日系大企業のお陰でもあるし、多額のODAに代表される国家規模の援助のお陰かもしれない。あるいは以前、ベトナムで親切な振る舞いや行動をした日本人個人が存在するのかもしれない。
とにかく、私ではない誰か、日本人の誰かの行動が、ベトナム人が日本、ひいては日本人に対して抱く印象や感情に繋がっていて、だからこそ今私はベトナム人から親切にしてもらえるのだな~!と。
※もちろんベトナム人の国民性がそもそも親切である、というのも大きな理由。でも、日本人に対しては特別に親切な気がする。事実、多分そう。
バイクの修理を待っている時に出会ったおじさんと可愛い赤ちゃん。
抱かせてもらいました。というよりも抱かされました。
私の印象=日本人の印象
そう思うと、先人たちが作り上げてくれた「日本」「日本人」のイメージに恥じないような行動をしなくてはいけないなあ、と思わされる。
海外にいるとすごく思うのが、私の行動が、私と関わった人が「日本人」に対して抱く印象に直結するのだということ。
例えば、ベトナムでたった1回でも強盗に遭った人は「ベトナム人は物騒だ、危険だ」という印象を抱いてしまうし、逆にとても親切にしてもらった人は「ベトナム人はなんて親切な国民なんだ!」と感じるのではないだろうか。
そういう個人の行動が積もりに積もってその国の印象になるわけですね。
だから、常日頃から日本人として恥ずかしくない行動をしないといけないなあ、というのは個人的にとても心掛けていること。今ここで私が行った行動が、目の前のベトナム人の「日本人」に対する印象に直結するんだなあ、と感じるから。日本にいる時以上に、自分の行動に気を付けなければならないと思っています。
かといって「日本人らしさ」とは何なのか、というのは非常に難しい問いだし、私にもその答えは分からないけれど!
とにかく先人が作り上げてくれた日本に対する良い印象を崩さないように、なんなら良い印象を更に上乗せしていけるように、残りのこちらでの日々を過ごしていけたらと思っています。
こちらからは以上です。